【最優秀賞】小児を対象としたバランスクッションの開発-発達障害児に対して-
<研究内容>
土佐市にある児童発達支援事業所からの依頼を受けバランスクッションを製作するにあたり、施設に通う発達障害児6名(男性3名・女性3名)を調査対象とし、施設環境の調査後、バランスクッションに求められる要素を抽出した。400×400×50(mm)のサイズのバランスクッションを7種類製作し、対象者に対して、施設にて1ヶ月の試用評価を行った。既存のバランスクッションは高価であるものが多いが、今回製作したクッションは安価ですぐに手に入る素材で製作されていることから、メンテナンス性や汎用性が高い。また、複数の種類を製作したことでバランスクッションに求められる要素が示唆された。これによって対象者に合わせたクッション製作が可能となった。
(担当教員:岩﨑 洋)学生6名
【優秀賞】土佐市の横断歩道における青信号点灯時間の調査〜高齢者の交通安全に着目して〜
<研究内容>
土佐市の高齢化率は37%であり、高知県下でも高齢者の多い地域であると言える。土佐警察署管内において高齢者横断中の交通事故は毎年数件発生しており、高齢者の道路横断中の事故予防は地域課題の一つであるとも考えられる。本研究では土佐市中心部26か所の横断歩道について、それぞれの歩行者の横断可能速度を算出し、高齢者が安全に横断可能かどうかについて検討した。結果、土佐市中心部の横断歩道の信号設定時間は、比較的横断時間に余裕のある設定であり、健常高齢者であれば問題なく渡り切れる時間設定となっている。しかし、傷病高齢者の歩行速度をみると、多くが青信号点灯時間内に渡り切ることが困難となり、横断歩道上の残留歩行者となる可能性が高くなる。歩行速度の遅い高齢患者の退院時指導を行う際には、交通安全の視点から視認性の高い服装や反射板の装着を推奨すること、残留歩行者とならない為に次の青信号になるまで横断を待つ、近くの押しボタン式信号の横断歩道を利用するなど、傷病を持った高齢者に近い存在である理学療法士が交通安全指導を行うことも交通事故防止の一助になると考える。
(担当教員:柏 智之)学生6名
【優秀賞】小学生におけるインターネットの使用が生活習慣や自己肯定感に及ぼす影響
<研究内容>
近年スマートフォンの普及率も上昇しつつあり、小学生高学年でスマートフォン所持率が過去最高を更新している。本研究では、小学校の高学年を対象にアンケート調査を実施することでインターネットの使用状況と生活習慣および自己肯定感に影響を与える要因について検討した。対象は土佐市内のA小学校とB小学校の2校4・5・6年生281名を対象とした。対象者のスマートフォンやタブレット等によるインターネット使用により生活環境や自己肯定感にどのような影響があるかを調査する目的で、先行研究をもとに自作したアンケートを配布した。本研究によってインターネットの使用は子どもの自己肯定感に前向きな影響をもたらす可能性があると考えらる。しかし、長時間使用することで依存性が増し、生活習慣が乱れるという報告もあるため、インターネットとの付き合い方を考慮する必要があると考える。
(担当教員:重島晃史)学生6名
【テーマ一覧】
〇 がん予防のための意識向上に向けたがん教育と身体活動量増加の効果への取り組み
(担当教員:明崎禎輝)学生6名
〇 病院で働くリハビリテーション専門職のフレイル認知度について
(担当教員:有光一樹)学生5名
〇 発達障がい児にとっての遊び場に関する現状と課題-アンケート調査より-
(担当教員:吉村知佐子)学生6名
〇 地域在住高齢者の嚥下機能について-のど体操の習慣化を目指して-
(担当教員:光内梨佐)学生6名
〇 地域で暮らす認知症高齢者の防災対策について〜認知症対応型通所介護での聞き取り調査〜
(担当教員:辻 美和)学生6名
〇 叶えてみん?高齢者ニーズ〜地域とのふれあいを学びへ〜
(担当教員:栗山裕司、平賀康嗣)学生6名
〇 車椅子のハンドルグリップの違いによる疲労と操作性の関係について
(担当教員:大塚貴英)学生5名
〇 障害者支援施設入所者に対する家庭用ゲーム機を用いた対人交流の実施
(担当教員:篠田かおり)学生6名
〇 障がい者支援施設における腰痛症対策-障がい者支援施設職員対象として-
(担当教員:宮﨑登美子)学生6名
〇 土佐市の足!ドラゴンバス!!~現状と取り組み~
(担当教員:石川裕治、池 聡)学生6名
〇 日本と米国の大学サッカー部・サ-クル所属者における練習量と疲労とケガの比較研究
(担当教員:足立 一)学生4名
〇 野球選手の成長期に起こる肩の痛みの要因とリスク
(担当教員:片山訓博)学生6名