言語聴覚学専攻

高知リハ大の理由 養成する人材像および3つのポリシー 目指せる資格・取得できる学位 言語聴覚士を目指す 科目紹介 カリキュラム・履修モデル

高知リハ大の理由

言語聴覚学専攻2年生 黒田 茉白 さん(高知高等学校卒)

進路の決定について 

私が高知リハ大に進学するきっかけとなったのは、私が通っていた中学高等学校と同じ学校法人であったことから、中学三年生の時に社会科見学で本学に訪れたことです。その時に、子どもから高齢者まで幅広い年齢層を対象に、言語・聴覚機能障害のリハビリテーションを行う言語聴覚士という仕事に魅力を感じ、また言語聴覚学専攻の説明をしてくださった先生の一生懸命で明るく話をしてくださる姿に憧れ、進路を決定しました。

高知リハ大での学び 

高校と違って大学の授業一コマは90分ととても長く、最初のは慣れるまで大変でした。ですが、高知リハ大では、専攻ごとに展開科目という専門職大学ならではの授業があります。私が在学している言語聴覚学専攻では「マンガ概論」と「マンガ基礎実習」という二つの授業があり、絵を描いたり、ジェスチャーゲームをしたり、とても楽しい授業になっています。先生も優しくおもしろいので、クラスメイトと和気あいあいと楽しい授業が魅力的です。  

将来の夢

将来の夢は、私が言語聴覚士になりたいと思ったきっかけである先生のように、どんな時でも明るさと笑顔を忘れず、多くの人から頼りにされるような言語聴覚士になりたいと考えています。 

 

言語聴覚学専攻3年生 村上 乃杏 さん(土佐女子高等学校卒)

進路の決定について 

県内で唯一言語聴覚療法を学べる大学であり、他の大学では学べないより深い専門分野を学ぶことができるということや、実習の時間が多く確かな実践力を身につけることができ、また、実習先や就職先も豊富であることなどから高知リハ大への進学を決めました。
入試に向けては高校の先生に何度も面接の練習をしていただいたり、実際にオープンキャンパスに足を運び、先生や在学生の方々からお話を伺ったりして準備していました。

高知リハ大での学び 

言語聴覚学専攻では、1年次に「マンガ概論」という発展科目の授業があり、自己紹介マンガや四コママンガを作成していました。想像力も身につきクラスメイトと楽しく受けられるため、とても有益な授業でした。  

将来の夢

将来は、患者さん一人一人ときちんと向きあいながら信頼関係を築くことができ、患者さんだけでなくそのご家族の方にも寄り添える言語聴覚士になることが夢です。また、常に向上心を持ち続け、必要とされるような人にもなりたいです。

 

言語聴覚学専攻4年生 小松 諭奈 さん(高知県立安芸桜ケ丘高等学校卒)

進路の決定について 

高知リハ大のオープンキャンパスで「言語聴覚士」の仕事内容を知り、「人と話すこと」と「食べること」は生きていく中でとても重要だと感じました。その機能に困難のある方の手助けができたらいいなと思い、言語聴覚士を目指すことにしました。高知リハ大を選んだ理由は、オープンキャンパスに参加した時の学校の雰囲気がとてもよかったこと、先輩方が優しく接してくださったことなど、その場で感じたことが大きな理由です。

高知リハ大での学び 

勉強は基礎科目から今では専門科目へと段々と内容も難しくなって、大変ですが先生方や先輩方、クラスの友達に手助けしていただいて多くの学びがあり、楽しい毎日が過ごせています。3年次の夏休みにハワイ研修に参加させていただき、勉強に遊びに貴重な経験をさせていただきました。中でも小児人工呼吸離脱センターが印象に残っています。施設内は全てのものが小児の目線に立って考えられており、イラストの色使いから一つひとつの部屋にストーリーがあるということまで、とても丁寧で感動しました。ハワイの景色は色が濃くハッキリしており、山からみた景色が驚くほど綺麗でした。生涯忘れられない体験ができたと思います。  

将来の夢

人から信頼される言語聴覚士になることです。
患者さんに安心してリハビリを受けていただけるように、知識や技術を向上させていきたいと思います。また、患者さんだけでなく他の医療関係者の方に自分になら任せられると思っていただけるような言語聴覚士になりたいです。

 

養成する人材像および3つのポリシー

養成する人材像 アドミッション・ポリシー(入学者の受け入れ方針) カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施方針) ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)

目指せる資格・取得できる学位

  • 言語聴覚士国家試験受験資格
  • 言語聴覚学士(専門職)
  • 社会福祉主事任用資格
  • 日本赤十字救急救命基礎講習終了者認定
  • 赤十字救急法救急員認定

言語聴覚士を目指す

言語聴覚士の仕事とは

言語聴覚士は、ことばによるコミュニケーションや食べることに問題をかかえる方々を対象としています。それらの問題の原因は、病気や交通事故、発達上の問題であり、対象者は子どもから高齢者まで幅広い年齢層を支援します。言語聴覚療法は、そのような方々が豊かな生活が送れるように検査・評価を実施し、必要に応じて訓練、指導、助言、その他の援助を行い、それを支えるご家族への支援もします。

言語聴覚士の活躍の場

小児から高齢者までを対象とし、医療・保健・介護・福祉・教育機関などで勤務することができます。勤務先として最も多いのは医療機関です。専門職大学になり、今後新たに言語聴覚士の活躍が期待される場として、行政での予防医学・地域支援、ことばの教室などがあります。

医療機関 リハビリテーション科、耳鼻咽頭科、脳神経外科、口腔外科、形成外科、神経内科、小児科、歯科など
保険機関 母子健康課、保健センターなど
介護・福祉機関 小児対象
難聴幼児通園施設、心身障害児総合通園センター、肢体不自由児施設、児童相談所など成人対象
身体障害者更生相談所、身体障害者福祉センター、老人福祉センター、介護老人保健施設など
教育機関 通級指導教室、特別支援学校、ことばの教室、難聴学級、聾学校、養護学校、幼稚園

など
※学校は教員免許が必要

専攻長のメッセージ

言語聴覚士は、子どもから高齢者まで幅広い世代を対象とした、言葉や聞こえなどのコミュニケーションや、食べる機能に関するエキスパートです。 専門的な知識や技術に加え、人との触れ合いの大切さと、障害のある幅広い年齢層の方に寄り添う気持も大切です。基本的な知識や技術を学び、さらにより良い方法を見つけることのできる、そして、人に喜んでもらえる喜びを求めることのできる人材の養成を目指しています。一緒に、言語聴覚士を 目指しませんか?

言語聴覚学専攻 専攻長 石川裕治

言語聴覚学専攻の特色

1. 様々な分野で活躍する幅広い世代の講師陣から学ぶ鋭い視点

光トポグラフィ装置を用いた研究風景 光トポグラフィ装置を用いた研究風景

言語聴覚学専攻の教員は急性期・回復期・維持期の病院、施設、健診などに関わっており、卒業生の新人教育、地域貢献に力をいれています。その教員による科目がたくさんあり、自らの臨床で嬉しかったこと、苦労した点などを具体的に伝えています。また各教員の専門分野の研修会に参加し、最新知識を学生に伝え、その知識と1年次より学修してきた内容を元にオリジナルの訓練プロラムを立案し、訓練教材を作成する科目もあります。

2.「展開科目」で学ぶ未来につながる言語聴覚療法

マンガを用いたコミュニケーション技法の学修 マンガを用いたコミュニケーション技法の学修

「マンガ概論」では、マンガが持つ特性と基礎的な知識について学びます。マンガは視覚情報が多く、ストーリーがあり、世界共通言語ともいわれています。新たな伝達ツールとして役立てるとともに、対象者の方への伝えやすい方法についても考え、学ぶことができる科目です。その他にも文字や絵・配色等を使用し情報を伝達する「視覚デザイン概論」、企業等が行う広告による情報発信について学ぶ「企業広報活動論」などの科目があり、あらゆる角度からコミュニケーション方法について学ぶことができます。

3.先輩・後輩・教員とともに築く学びの循環

記憶力の向上に効果があるといわれているオイゲノールという物質(歯科医院の匂い:無害)を嗅いで、実際に記憶検査の成績が向上するのかを調査するなど、学生にも協力してもらい、言語聴覚療法に関わる様々な研究をしています。また、言語聴覚士として働いている卒業生と勉強会を開き、情報の交換を行うことで、臨床現場の声を在学生に届けるといった先輩・後輩・教員の学びの循環も積極的に行っています。

科目紹介

発声発語・嚥下障害検査実習 

ヒトの口腔器官の解剖を理解する際に平面的に描くため、実際に3Dプリンターを用い、立体的なオリジナル模型を作成します。それもとに筋や神経やどことどこが付着しているのかをイメージしてもらっています。

「言語聴覚療法臨床実習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」「言語聴覚障害学総論Ⅰ」              「言語聴覚療法技術実習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ」

言語聴覚療法臨床実習では、臨床実習指導者の指導のもとで、臨床業務の一連の流れについて、見学-模倣-実施と段階的に 実用経験を積み、実践課程を学ぶクリニカル・クラークシップ方式を導入しています。基本的な言語聴覚療法の実施と職業人としての態度や社会性を身につけます。また、対象者の課題を解決できるように、観察力・思考力・表現力を高め、探求心と創造性を養うことを目的に実施します。実習施設は、子どもから高齢者までを対象に、病院などの医療施設、介護老人保健施等の 介護施設、その他さまざまな施設があります。

臨床実習施設での実習開始前には、学内における「言語聴覚障害学総論Ⅰ」「言語聴覚療法技法実習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ」の実習 科目が配置されており、必要な知識やスキルを身につけてから、臨床実習に臨むことができます。

学年 時期 科目名 内容 期間 実習地
1年生 4月~8月 言語聴覚障害学総論Ⅰ 臨床実習Ⅰに向け、言語聴覚療法の一連の流れについての基本的知識に加え、基本的態度等を含めたコミュニケーション方法について学修します。 前期15コマ 学内
2年生 9月中旬 言語聴覚療法
臨床実習Ⅰ
(見学実習)
実習施設における見学を中心に言語聴覚士の仕事内容や組織内での役割などについて学修します。 1週間×1施設 高知県を中心
3年生 9~12月 言語聴覚療法
技術実習Ⅰ
言語聴覚療法技術実習Ⅱ
臨床実習Ⅱに向けて、対象者やその家族、関連スタッフとの接し方、模擬症例に対する適切な対応方法と検査・測定の技能について学修します。 後期15コマ×2回 学内
1月中旬~

2月初旬

言語聴覚療法
臨床実習Ⅱ
(評価実習)
実習施設において、対象者の方に対する評価、や記録・報告等について、見学・模倣・実施を行い、技能や考え方を学修します。 3週間×1施設 関西・中四国を中心
4年生 4月

言語聴覚療法技術実習Ⅲ
言語聴覚療法技術実習Ⅳ

 

臨床実習Ⅲに向けて模擬事例を通して、評価・治療計画の立案・実施までの一連の流れを学修します。

15コマ×2回

 

 

 

 

 

 

学内
4月

客観的臨床能力試験(OSCE)

臨床実習Ⅲまでに備えておくべき臨床能力を確認する機会を通して、評価に関する技能や態度の修得を目的に行います。 半日 学内
5月~

9月初旬

言語聴覚療法臨床実習Ⅲ(総合実習) 実習施設において、対象者の評価から治療計画の立案と実施、記録・報告等の一連の過程について学修します。 8週間×2施設 関西・関東・中四国を中心

 

カリキュラム・履修モデル

言語聴覚学専攻 履修科目一覧表

言語聴覚学専攻 履修科目一覧表

専攻モデル時間割表

令和4年度 言語聴覚学専攻 時間割表(前期)例 令和4年度 言語聴覚学専攻 時間割表(後期)例

  • 必修・選択・必修選択科目を選び受講します

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