学習サポート

図書館で行われているユニークな学習支援を紹介します。

記憶のトレーニング「プロンプト・フェイディング法」

記憶の秘訣は、思い出すこと(想起)を繰り返すことです。ところが思い出すにはいったん対象を覚えなければなりません。これを「記銘」といいます。記銘するには、読む、書くなどの努力が必要です。これがつらいので記憶トレーニングはなかなか定着しません。

プロンプトとは、思い出しに成功するための手掛かり刺激のことです。例えば、すい臓で分泌されるホルモンには、インシュリン、グルカゴン、ソマトスタチンというホルモンがあります。この名前を記銘するのは大変ですし、すぐに忘れてしまうでしょう。そこで、思い出しを容易にするためにプロンプトを用います(図)。

 

すい臓のホルモンを3つ答えなさい。 インシュ〇〇、グルカ〇〇、ソマトス〇〇

想起に成功できたのではないでしょうか?

こんなヒントを頼りにしていては、記憶が定着しないと考えられるかもしれません。
そんなことはありません。次は、こうします。

すい臓のホルモンを3つ答えなさい。 イン〇〇〇〇、グル〇〇〇、ソマト〇〇〇〇

成功できましたか?

次は、イ〇〇〇〇〇、グ〇〇〇〇、ソマ〇〇〇〇〇

これがプロンプト・フェイディング法です。この方法を利用すると短時間で記銘が完了します。
この他にも、記憶を深く定着させる流暢性トレーニング、効率よい記銘を可能にするチラポイ法など、様々な工夫を取り入れてます。

 

 

 

ステップ学習

ステップ学習は、コツコツ学習を支援するシステムです。国家試験に沿ったトレーニングブックを利用して16のステップを準備しています。図書館のカウンターでチェックしてもらえるので、開館時間であればいつでもステップを進めることができます。たとえば、基礎医学のステップ1は35ページまでです。本文や図表の中に1文字のヒントを書き込み、赤シートを被せて想起練習を行います。想起できたら〇×問題でチェックします。その他のステップも同様の方法で進めていきます。

 

 

 

 

 

 

 

ステップ学習には、3コースがあります。
それぞれのステップを勉強した後、
初級コースは、〇×問題の正答数を見せるだけです。失敗なくステップが進みます。1、2年生向きです。
中級・上級コースでは、20問の小テストを行います。
3コースとも図書館カウンターで管理しています。
中級コースは80%以上の正答で進んでいきます。
上級コースは90%以上です。

図書館の壁に貼ってあるステップ表に自分の名前を記したキャラクターを張ります。
ステップが進めば、キャラクターを進めます。
1周目は初級コースで回り、2周目は中級コースといった具合に、自分に合ったペースで国家試験勉強が進められます。1年生から始めれば合格間違いなしです。